【医師が解説】上まぶたのくぼみ目はヒアルロン酸で治る?原因別に最適な治療を解説

上まぶたのくぼみ目はヒアルロン酸で治る?

モティーフ銀座クリニックの外崎麻里です。

ありがたいことに最近「上まぶたのくぼみ」のご相談が増えてきました。
上まぶたのくぼみが気になると、「ヒアルロン酸を入れれば改善するのでは?」と考える方も多いと思います。

結論からいうと、上まぶたのくぼみ目は、必ずしもヒアルロン酸だけで改善するとは限りません。

上まぶたのくぼみ目の原因は脂肪不足だけではない

くぼみの原因が「脂肪ボリューム不足」であればヒアルロン酸が有効なこともありますが、「眉毛を上げる癖」「目の開きの弱さ」「二重構造の変化」「骨格による影」が原因の場合は、額ボトックス・二重埋没法・眼瞼下垂治療などの方が適していることがあります。

そのため、上まぶたのくぼみ目治療では、まず原因を診断し、その原因に合った治療を選ぶことが大切です。

上まぶたのくぼみの原因については前回の記事で詳しく解説しています。

当院がヒアルロン酸をすぐに入れない理由

くぼみ目の相談では「ヒアルロン酸で治せますか?」と聞かれることがよくあります。

しかし、実際の診察では ヒアルロン酸の説明よりも先に確認するポイントがあります。

例えば

  • 眉毛の動き
  • 目の開き
  • 二重の構造

によってくぼみが強く見えているケースも多いからです。
その状態でヒアルロン酸を入れても根本的な改善にならないことがあります。

そのため当院ではまず原因を整理し、その原因に合った治療を選ぶという順番で治療を考えています。

くぼみ目治療の診察で確認するポイント

実際の診察では次のような流れで原因を確認しています。

上まぶたのくぼみ目 原因診断フローチャート

このフローを見ると分かるようにボリュームは最後に評価することが多いです。

それでは、原因別の治療について説明します。

原因① 単なる眉毛を上げる癖によるくぼみ目→ボトックス

くぼみ目の原因として意外と多いのが 眉毛を上げる癖の動きの問題です。

単純に眉毛を上げる癖によって 上まぶたが引き上げられ くぼみが強く見えることがあります。
目の開きが悪くなく、単なる額の癖でくぼみ目ができている場合は額の筋肉の働きをボトックスで調整することでくぼみが改善することがあります。

この手のくぼみ目の場合、注射1つでくぼみ目が改善するので、とても喜ばれます。

目の開きが悪く、代償的に眉毛を上げてしまっている場合は次の②の原因になります。

症例

額ボトックスによる上まぶたのくぼみ目改善症例(眉毛を上げる癖が原因)

原因② 目の開きが弱いことによるくぼみ目→眼瞼下垂治療

眉毛を上げる理由が「癖」ではなく目の開きの弱さを補うための場合もあります。

この場合は眉毛ではなく目の開きを整える治療を行います。
軽いケースでは切らない眼瞼下垂治療(埋没式)、目の開きが重度で悪い場合は切開式の眼瞼下垂治療で目の開きを改善させながら、くぼみがよくなります。

症例

切らない眼瞼下垂治療(埋没式)による上まぶたのくぼみ目改善症例 切開式眼瞼下垂治療による上まぶたのくぼみ目改善症例

原因③ 二重構造の変化によるくぼみ目→二重埋没法

くぼみ目というと脂肪不足を想像される方も多いですが、実際には二重の構造の変化によって影が強く見えているケースも少なくありません。

このタイプの特徴は目の開き自体はそれほど悪くないことです。
このパターンには主に2つあります。

加齢による皮膚の弾力低下で二重の折り込みが浅くなるタイプ

40代以降では加齢により まぶたの皮膚の弾力が低下し 二重の折り込みが浅くなることがあります。

すると

  • くぼみ部分の皮膚は張り付き
  • まつ毛側の皮膚はかぶさる

という状態になり影が深く見えることがあります。

加齢で二重の折り込みが浅くなり上まぶたがくぼんで見える仕組みの解説図

この場合、埋没法で二重の折り込みを補強するとくぼみが改善することがあります。

症例

二重埋没法による上まぶたのくぼみ目改善症例(二重の折り込み補強)

原因④ 骨格による影→二重埋没法

もう一つは骨格の影響です。
おでこの骨格が前に出ているタイプでは骨の近くの皮膚が張り付きやすくまつ毛側に皮膚がたまりやすくなります。

その結果、脂肪が十分にあってもくぼみが強く見えることがあります。
この場合も、埋没法で二重構造を整えることで影がやわらぐことがあります。

症例

骨格による影が原因の上まぶたのくぼみ目に対する二重埋没法症例

原因⑤ 脂肪ボリューム不足によるくぼみ目→ヒアルロン酸注入

脂肪のボリューム不足が原因の場合はヒアルロン酸注入で改善することがあります。
加齢や体重減少などで上まぶたの脂肪が減るとくぼみが目立ちやすくなります。

この場合はヒアルロン酸でボリュームを補うことでくぼみの影をやわらげることができます。

症例

ヒアルロン酸注入による上まぶたのくぼみ目改善症例(脂肪ボリューム不足が原因)

ただし当院ではヒアルロン酸は必要な場合に行う治療と考えています。

まず

  • 眉毛の動き
  • 目の開き
  • 二重構造

を確認し本当にボリューム不足が原因かを評価してから治療を行います。

上まぶたのくぼみ目治療で後悔しないために

上まぶたのくぼみは脂肪不足だけで起きているとは限りません。

くぼみ目の原因には

  • 目の動き
  • 二重構造
  • 脂肪ボリューム
  • 骨格

などが関係しています。

そのため当院では原因を診断したうえでそれに合った治療を選ぶことを大切にしています。
上まぶたのくぼみが気になる方はまず現在の状態を確認することから始めましょう。

カウンセリングでは無理に治療をすすめることはありません。状態に合った自然な改善方法をご提案しています。

よくある質問

Q. 上まぶたのくぼみ目はヒアルロン酸で治りますか?

A. 脂肪ボリューム不足が原因であれば改善することがあります。ただし、眉毛の動きや目の開き、二重構造が原因の場合は、ヒアルロン酸だけでは根本的な改善にならないことがあります。

Q. 上まぶたのくぼみ目に埋没法が有効なことはありますか?

A. はい。二重の折り込みが浅くなっている場合や、目の開きの補助が必要な場合は、埋没法でくぼみが改善することがあります。

Q. 額ボトックスでくぼみ目が改善するのはなぜですか?

A. 眉毛を上げる癖によって上まぶたが引き上げられている場合、額の筋肉の働きを調整することで、くぼみが目立ちにくくなることがあります。

Q. 眼瞼下垂治療が必要なケースはありますか?

A. 目の開きが弱く、眉毛を上げて目を開けている場合は、眼瞼下垂治療が適応になることがあります。

Q. 上まぶたのくぼみ目治療で失敗しないためには?

A. 最初からヒアルロン酸と決めず、眉毛の動き・目の開き・二重構造・骨格・脂肪量を診断してから治療を選ぶことが大切です。

Q. 上まぶたのくぼみ目治療のダウンタイムはどのくらいですか?

A. ダウンタイムは治療法によって異なります。

▼ヒアルロン酸注入

  • 注入直後の軽い腫れやむくみ
  • 針穴による赤み
  • まれに内出血

が生じることがあります。
多くの場合は数日程度で落ち着き、メイクでカバーできることがほとんどです。

▼二重埋没法 OR 切らない眼瞼下垂

  • 腫れ
  • むくみ
  • 軽い内出血

が生じることがあります。
個人差はありますが、1〜2週間程度で落ち着くことが多く、強い腫れは数日から1週間程度です。

▼眼瞼下垂手術

  • 腫れ
  • 内出血
  • 左右差
  • 一時的な違和感

が生じることがあります。
大きな腫れは2週間程度で落ち着きますが、完成までは数か月かけて自然になじんでいきます。

▼額ボトックス

施術直後から日常生活が可能です。注射部位の赤みや軽い腫れが出ることがありますが、多くは数時間〜数日程度で改善します。

Q. 上まぶたのくぼみ目治療は周囲に気づかれますか?

A. 治療内容によって異なります。

ヒアルロン酸注入や額ボトックスは比較的ダウンタイムが少なく、周囲に気づかれにくい治療です。

一方で、二重埋没法や眼瞼下垂手術では術後に腫れや内出血が出ることがあり、一時的に変化が分かる場合があります。

もちろんダウンタイムに対する怖さはあるかと思いますが、「ダウンタイムが短い治療を選ぶ」のではなく、「原因に合った治療を選ぶこと」が自然な仕上がりへの近道だと考えています。

この記事を書いた人

外崎 麻里 医師

統括医師 外崎 麻里

日本美容外科学会(JSAPS)認定の美容外科専門医。形成外科専門医を併せ持つ、日本で19名の女性医師の一人。大学病院で形成外科を研鑽した後、大手美容外科の院長を務めた後モティーフ銀座クリニックを開院。豊富な臨床経験に基づいた、丁寧で繊細な施術が信条。特に二重整形やクマ取りなどの目周りの施術、エイジングケア治療を得意とする。医学的根拠に基づいた的確な診断と、女性ならではの視点で患者様の悩みに寄り添う。

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