ボトックス治療に興味はあるけど、なんとなく怖くてためらっているあなたへ

モティーフ銀座クリニックの外崎麻里です。
例年よりも早い時期に桜が満開のピークを迎えました。新年度が始まりますね。

3月は本当にたくさんの手術をさせていただきました。
新生活の準備として、当院での施術を選んでいただきありがとうございました。
何か経過で気になることがあればお気軽にお問い合わせくださいね。

さて今回のコラムはボトックスについてです。
私も大好きなボトックス治療。私自身も約10年間継続しています。
そのお陰なのか親戚に聞くと若い頃の母よりもシワが少ないそうです。

ボトックスは10年、20年後の自分へのプレゼントです。
ボトックスの最大の目的は「しわをこれ以上進行させない」ということ。
時は戻せないもの。刻まれてしまったシワを治すことはなかなか難しいのです。
ボトックス治療は継続こそ大事な、「予防美容」です。

↓ボトックスとヒアルロン酸の違いがわからない方はこちら

そもそもボトックス治療って何?

簡単に言うと、主に表情筋の筋肉を弱めたり止めたりする治療のことです。
表情筋にボトックスを注射することによって、シワの原因となる筋肉にストップをかけるのです。
これにより喜怒哀楽の表情によってできる皮膚の折り目(シワ)がつきにくくなります。

それで、何がどうなる?

お猿さんのようなオデコの横ジワにボトックスを注射するとツルツルのオデコに。
神経質に見える眉間の縦ジワにボトックスを注射すると穏やかな顔に。
お年寄りのような目尻のシワにボトックスを注射するとハリのある目元に。

ちなみにほうれい線にボトックスを注射しても効果はほとんどありません。

ボトックスの効き方について

実はボトックスは打ってすぐに効果を発揮するものではありません。
ボトックスがどのように効果が出始めて、どの程度で効果がきれていくかをまとめました。

☑注入翌日:すぐに変化はありません。
☑注入1~2週間後:少しずつ効果が表れはじめ、大体2週間で効果が確立します。
☑注入1か月後:ボトックスの効果がピークを迎えます。
☑注入2か月後:ピークを越えて少し効果が薄れてきます。
☑注入3~5か月後:効果が切れてきます。そろそろボトックスの打ち時です。

ボトックスで失敗!?瞼が重たくなったり表情がなくなってしまった場合どうしたらいい?

万が一、ボトックスが思わぬように効いてしまった場合、ずっとこのままだったらどうしよう、と不安になってしまうことと思います。
ですが、ボトックスの効果というのは時間が経つと必ず切れます。

個人差はありますが、ボトックスは注入後1か月が効果のピークを迎えます。
つまり、ボトックスが予想以上に効いてしまった場合は注入後一か月が一番辛い時期ということになります。

早めに効果を切らしたい場合、クリニックによってはアセチルコリン製剤(商品名:オビソート)を使う場合があります。
この薬剤を1回打ってみて一週間後に効果のほどをチェックし、変わらなければ追加で注射する、というのを4回程度繰り返します。

しっかりした診察やデザインをせずに打っている医師に要注意!失敗しないためには細かくヒアリングしてくれる医師を選ぶこと

そもそも大事なのが医師選び。
解剖学的に注入部位がわかっていることは前提条件ですし、そのヒアリングによってその方にあった打ち方をオーダーメイドで作っていくことが必要です。

私は初めてお会いする方にボトックスを打つ場合は次のことに注目して診察して注入部位をデザインしています。

あなたのボトックス治療歴

以前にボトックス治療を受けて嫌だった点などがないかを確認します。
具体的には

  • 額ボトックスで瞼が重くなったことがある
  • 目尻ボトックスでは不自然な笑い方になった
  • エラのボトックスで頬がこけたことがある

などです。

肌質

肌の厚み・薄さはボトックス治療においてとても重要です。
薬を作成する濃度が変わってきたり、広がりに注意しながらボトックスの注入部位をデザインしていく必要があります。当然肌が薄い場合は薬が広がりやすく、思わぬ筋肉に作用する場合があります。厚い場合は、作用させたい場所が深いため、適切な場所でないとうまくボトックスが効かない可能性がございます。

年齢

特に50代、60代以降の方のボトックス治療は、効かせ方に注意が必要です。
長年の表情筋の癖が確立されているので、最初に 強く効かせすぎるととってもストレスを感じることがあります。まず弱めから設定し、慣れてきたら強くしていきます。

筋肉の癖や強さ

実際に触って筋肉の強さを確認したり、私の手で筋肉を抑えながらシミュレーションしストレスがないかなどを確認しています。

ボトックスを打ったのに効かない!?実際効かない理由は5つ!

ボトックスを打ったのに全然効かなかったり、すぐ切れてしまったと経験される方がいらっしゃいます。
このような場合、考えられることは次の通りです。

① そもそも必要な量よりも少なかった

ボトックスが持続しない最も多い理由がこれです。理論的には投与したボトックスの量が多いほど、効果の強さと範囲は広くなります(上限はあります)。ボトックスを初めて受ける方には副作用がでないように単位数を減らします。また、筋肉の動きを少し残してマイルドに効かせる場合は、少ない単位数で打つことがあります。副作用も出づらいですが、効果が長続きしないこともあります。

またはもともとの筋肉量が多い場合には、通常のボトックスの量を注射してもその方によっては少ない可能性があります。
こちらの場合は追加の注入を検討するか、次のボトックス治療の際に単位数を増やす必要があります。

当院ではボトックス注入後2週間たっても効果が足りないと感じる場合はタッチアップ(ボトックスの追加注入)をお勧めしております。

実は、ボトックスは何ccではなく、単位数(~U)と呼ばれる量で決まります。
投与単位数は筋肉の量・場所・体格でおおよその標準量がありますが、効果には個人差がでることもあります。
単位数によって表情をかっちりと止めたり、少し動きを残したりなどの調整ができます。

この表は私が使っている平均の単位数ですが、実際に診察をして単位数を増減上下する場合があります。
診察をしてからでないと適切な投与量は診察をしたうえでないと評価はできません決められません。

② 代謝が早い

身体の新陳代謝がよい人は、ボトックスの効果が弱まるのが早い傾向にあります.

③皮膚のたるみが強い

皮膚のたるみが強いと、ボトックスで筋肉の動きを止めても、シワは残ることが多いです。
その場合にはヒアルロン酸注射などで治療します。

④薬剤の効果の誤差

これはボトックスだけでなく、飲み薬や注射剤、塗り薬すべての薬において起こり得ます。
製薬会社が薬剤を製造する際には「効果の誤差」が生じるのです。

通常の効果を100%とすると、誤差によって効果が80%だったり、120%だったりと誤差が出る可能性があると言われています。
ボトックスを毎回同じ部位に同じ薬剤で同じ単位数を注入しても、ある時は効果を弱く感じる可能性があります。

⑤抗体ができてしまった

まれなケースです。ボトックスを必要以上に短期間で打ったり、多量に投与すると抗体ができてボトックスが効かなくなってしまいます。

 

以上ボトックス治療についてまとめました。

ダウンタイムがほぼなくシワ取り治療として広く受け入れられており、いろんなクリニックで受けることができる治療です。

大手のクリニックなどでは納入量が多いためその分リーズナブルな価格で受けられることが魅力的かもしれません。

しかし、単なる注入治療でも人のお顔にはそれぞれ個体差がございます。
これらのことを踏まえて、悲しい結果にならないためには、ボトックスこそ、「お顔のかかりつけ医」を持つことをおすすめします。

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