モティーフ銀座クリニック 美容外科専門医の外崎麻里です。
いよいよ秋めいてきました。気温差がかなり激しい今日この頃、皆様お風邪などは引かれてないでしょうか?
さて、本日は瞼の厚みについて解説します。
まぶたが厚いのが気になるため、まぶたの脂肪取りを希望される方がいらっしゃいます。
「ダウンタイム少なく瞼の厚みがすっきり!」という広告を出しているクリニックもありますが、本当にそうでしょうか?
結論からいうと、しっかり瞼の厚みを減らしたい場合は脂肪取りだけでは効果が不十分な可能性があります。
まぶたの厚みの原因
実は、まぶたの厚みの原因は5つあります。
表面から言うと、皮膚・皮下脂肪・眼輪筋・ROOF・眼窩脂肪です。
二重埋没と同時によく行う、「上まぶたの脂肪取り」というのは、この5つの原因のうちの1つ、「眼窩脂肪」を減量させる手術です。
瞼に2ミリ程度の穴をあけて眼窩脂肪を引き出します。
目を開けたときの二重にのっかる感じは多少良くなりますが、瞼全体の厚みを感じている人には「上まぶたの脂肪取り」のみでは減量効果が物足りない可能性が高いです。
トータルでしっかり結果を出したい場合はやはり切開手術で減量させる必要があります。
切開手術によるまぶたの厚み改善
切開手術のやり方は二通り。眉下切開か二重全切開です。
眉下切開
眉下切開は眉毛の下に沿って余分な皮膚と筋肉や皮下脂肪を切除し、まぶたの厚みを取る手術です。眉下リフトや上眼瞼リフトとも呼ばれています。
こんな方にお勧めです。
☑お顔全体の印象を変えたくない
☑もともと二重の食い込みはしっかりあるが、瞼の厚みではっきり見えない
☑皮膚もお肉も全体的に瞼が腫れぼったい
☑目と眉毛の距離がしっかりある
二重全切開
二重全切開は二重の線に沿って余分な皮膚や脂肪を切除する手術です。二重も同時に作ることができます。こんな方におすすめです。
☑二重のくいこみもしっかり作りたい
☑二重の線よりもまつ毛側たるみや厚ぼったさがある
☑目と眉毛の距離が近め
切開手術の症例
20代後半の患者様 眉下切開・上まぶた脂肪除去
本人は上瞼の厚みを気にされ、当院に上瞼の脂肪取りを希望しご来院されました。
お目元を診察すると皮膚や皮下組織も全体的に厚みがあったため眉下切開を提案しました。
手術後は瞼の厚みがすっきりして二重がはっきりしまし、「瞼の重さが軽くなって目が開けやすくなった」と喜んでいただけました。
経過はこちらです。日に日に、二重がはっきりしていっております。
施術中の動画もご紹介いたします(※閲覧注意)。
https://www.youtube.com/watch?v=BmTZpI7xSr8&t=28s
眉下切開は一番心配なところは傷跡の経過ですよね。
半年~1年かけて徐々に薄くなっていきます。
傷跡が目立たないように仕上げるためには眉毛にしっかりかくれるよう、切開部分を眉毛の中に切り込む事が大事なので、多少眉毛が細くなります。こちらはご了承ください。
50代患者様 眉下切開傷跡経過
まぶたの厚みの解消について、ぜひご相談ください。
今回は瞼の厚みの原因と、解消するための手術方法についてご紹介しました。
自分がどの手術が適切なのか、わからない方も多いと思います。一度お目元を診察させていただきお話しできればと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。