【医師が教える】クマ治療のカウンセリングで失敗しないために知っておきたい5つの質問

「クマ治療、興味はあるけど失敗したくない」
そう思って、カウンセリングを複数回っている方も多いのではないでしょうか。

実は、クマ治療の満足度は「カウンセリングの質」で8割決まる!といっても過言ではありません。
どんな医師を選ぶか、どんな手術法を選ぶか──その判断材料は、すべてカウンセリングから始まります。

とはいえ、カウンセリングを受けるには時間もお金もかかるもの。
だからこそ、あなたがその『労力に見合った質の高いカウンセリング』を受けられるように、この記事を書きました。

でも実際には、

  • どんなことを聞いたらいいの?
  • 何を基準に先生を選べばいいの?

と悩まれる方がとても多いです。

今回は、美容外科医であり、実際にクマ治療を受けた経験をもつ私がカウンセリング時に確認すべき「5つの質問」を厳選してお伝えします。
治療を前向きに考えている方、これからカウンセリングに行く予定の方は、ぜひ保存してご活用ください。

質問① 自分のクマは何タイプ? どんな治療法が適している?

自分のクマが何によってできているか、まずそこを知るところからスタートです。
クマには大きく分けて以下の3種類があります。

  • 脂肪によるふくらみ(影クマ)
  • 皮膚のたるみ
  • 色素沈着や血行不良による色クマ

そして、それぞれに適した治療法が異なります。
カウンセリングでは、以下のように尋ねてみてください。

「私のクマはどのタイプで、どんな治療が適応ですか?」
「治療法はいくつかありますか? それぞれのメリット・デメリットも教えてください」

この質問に診断の根拠を交えて丁寧に説明してくれる医師なら、信頼度は高いです。
また、もしこの時点で、すでに回っている別のクリニックと診断が違うようなら、そのことを医師に伝え、根拠もガンガン聞いちゃいましょう。

質問② その治療はどれくらいの実績がある?

どんなに良い術式でも、それを“「誰がやるか」“で仕上がりは大きく変わります。
実績の確認は、“最低限の安心ライン”を見極める第一歩です。

たとえば、以下のような質問をしてみてください。

  • 「クマ治療の経験はどれくらいありますか?」
  • 「これまでにどのくらいの件数を手がけていますか?」
  • 「この施術は何年くらいされていますか?」

目安としては、
クマ治療の経験が数年以上
症例数が年間300件以上(月に20件程度以上)
であれば、一定の経験値があると判断できるでしょう。

数だけではない、経験の“深さ”を見抜く視点も

私が形成外科医として大学で学んでいたころ、師匠の先生に言われた忘れられない言葉があります。

———
5例やればその手術は“できる”ようになる。
50例やれば“その手術は安全に”できるようになる。
500例やれば“違うものが見えてくる。
———

つまり、手術件数は単なる数字ではなく、経験の質そのものです。

ただし、同じ100例でも、難症例や修正手術の経験が含まれているかどうかで、対応力は大きく変わります。
カウンセリングでは「何件こなしているか」だけでなく、“どんな経験を積んできたか”にもぜひ目を向けてみてください。

質問③ 細かいこだわりや工夫はある?

クマ治療は正直な話、定型的な手術を行うことができれば、大きな合併症なく手術を終えることはできます。
でもそこは最低限のラインなんです。仕上がりを左右するのは“細部へのこだわり”なんです。

執刀する医師がその手術に対してどのようなこだわりを持っているのかを確認するためにこんな質問をしてみてください。

「左右差がある場合、どのように調整していますか?」
「脂肪注入の場合、定着率を高める工夫はされていますか?」
「再発しにくいように気をつけているポイントは?」

このような質問に的確かつ具体的に答えてくれるかどうかが、判断の分かれ目です。

質問④ 術後にどんな経過が想定される? リスクは?

治療を受けるうえで、リスクやダウンタイムのリアルな情報も重要です。

「術後はどのような腫れや内出血が出ることが多いですか?」
「失敗例として多いケースや、再手術になるパターンがあれば教えてください」

メリットだけでなくリスクまでしっかり話してくれる先生であれば、信頼に足る存在でしょう。

質問⑤ 自分の顔の場合、標準治療からどう工夫が必要か?

最後に聞いておきたいのが、自分に対する“オーダーメイドの視点”があるかどうか。

「私の顔の場合、標準的な方法と違って特に工夫すべき点はありますか?」

この質問に対して「はい、それなら○○が必要です」と返してくれる医師は、細部まで診ている証拠です。

カウンセリングは“見極めの場”。相性も含めて判断を

カウンセリングは、単なる医師の説明会ではありません。

  • あなたの顔をどう診断するのか
  • どのように対応を提案してくるのか
  • そして、その先生と“感覚が合うか”どうか

これらをあなた自身が主体で見極める、大事な時間なんです。

「SNSで人気だから」「安いから」という理由だけで決めてしまうと、あとで後悔することになりかねません。
誰かの名医は、あなたの名医ではないのです。

最後に──納得して治療を受けるために

これからクマ治療を検討する方、すでにカウンセリングを受けて迷っている方へ。
「何を聞けばいいか分からない」と悩む方ほど、ぜひ今回ご紹介した5つの質問を持ってカウンセリングに臨んでください。

  • 自分のクマの診断と治療法
  • 医師の経験値
  • 細部へのこだわり
  • 術後経過とリスク
  • あなたの顔に必要な工夫

この5つを聞くことで、「この先生なら任せられる」という信頼感が生まれるはずです。
クマ治療は、勇気のいる一歩です。
だからこそ、後悔しないための“準備”がとても大切です。

この記事を書いた人

外崎 麻里 医師

統括医師 外崎 麻里

日本美容外科学会(JSAPS)認定の美容外科専門医。形成外科専門医を併せ持つ、日本で19名の女性医師の一人。大学病院で形成外科を研鑽した後、大手美容外科の院長を務めた後モティーフ銀座クリニックを開院。豊富な臨床経験に基づいた、丁寧で繊細な施術が信条。特に二重整形やクマ取りなどの目周りの施術、エイジングケア治療を得意とする。医学的根拠に基づいた的確な診断と、女性ならではの視点で患者様の悩みに寄り添う。

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