
このブログでわかること
「コンシーラーでも隠れないクマ」──それは“色”によって原因も治療法も違うからです
モティーフ銀座クリニック、美容外科専門医の外崎麻里です。
「疲れて見えると言われる…」「しっかり寝てもクマが消えない」
そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、クマには「赤・青・茶・黒」4つの種類があり、それぞれ原因も治療法も異なります。
そして、クマ治療として注目されている「裏ハムラ法」も、すべてのクマに効果があるわけではありません。
この記事では、クマの種類と原因を整理し、裏ハムラ法が有効なクマのタイプについて解説していきます。また自分はどのクマなのか?わからない方も多いと思いますので、セルフチェックのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
クマの種類と原因は?まずは「色」で分類
黒クマ
目の下のクマで一番多いのがこの、黒クマです。別名「影グマ」です。
こちらは眼窩脂肪のふくらみと靭帯の凹みによるクマなので、皮膚と筋肉のたるみが進行していなければ、裏ハムラ法のみでしっかり効果がでるタイプです。
▼症例写真
▼黒クマのチェックポイント
- 鏡の前で自然光の下、正面と斜め横から見てみましょう
- 上から光が当たると濃く、下から照らすと薄く見える(影である証拠)
- メイクをしても凹凸で影が出るため、コンシーラーでは隠れにくい
赤クマ
眼窩脂肪によるふくらみにより赤い場合は裏ハムラ法が効果的です。ふくらみを改善させることにより眼輪筋の透け感が改善します。
▼症例写真
▼赤クマのチェックポイント
- 鏡の前で明るい自然光のもと、まっすぐ見たときに赤っぽい影が見える
- 目の下を下方向に軽く引っ張ると、赤みがより目立つ
- 笑うと目立ちにくくなる
青クマ
裏ハムラ法では青クマは半分程度がよくなる印象です。なぜなら、①は裏ハムラ法によりティアートラフの靭帯癒着を解除することにより、血行不良が改善し、青クマは改善します。②は外科的な治療よりも、幹細胞上清液による肌育注射や、炭酸ガスフラクショナルレーザー、ニードルRFなどの肌のコラーゲンを増生し、肌の厚みを改善させる美容皮膚科的な治療がおすすめです。実際にはこれらを合わせたクマになっていることが多く、青クマの治療は複合的にアプローチをする必要がございます。
▼症例写真
▼青クマのチェックポイント
- クマの色が青黒く/紫っぽい目の下を引っ張るとやや薄くなる
- 睡眠不足や疲れた日ほど濃くなる
- 温めると少し改善されることもある
茶クマ
裏ハムラ法のみでは改善しないタイプです。もちろん手術により目の下のクマが改善することによって見た目は若返りますが、茶色の色素はやはり残ってしまいます。ハイドロキノンやトレチノインなどの美白スキンケアか、肌の新陳代謝をよくするレーザートーニングによる治療がおすすめです。
▼症例写真
▼茶クマのチェックポイント
- 目の下を引っ張っても、色がほとんど変化しない
- 子どもの頃からアトピー・アレルギーで目をこする癖がある
- 紫外線を多く浴びる環境にいた(屋外スポーツなど)
裏ハムラ法とは?簡潔に解説
裏ハムラ法とは、下まぶたの裏側から行うクマ治療の外科手術です。
突出した眼窩脂肪をくぼみに移動・再配置し、目の下の凹みと眼窩脂肪によるふくらみを両方同時に改善し、目の下のクマを滑らかに整える方法です。目の下の凹みの原因である皮膚と靭帯の癒着に直接アプローチをするので、再発がしづらいです。眼窩脂肪を捨てずに利用するので、自分の組織を無駄にすることなく輪郭をつくることができます。
まとめ:正しい診断こそ、クマ治療の第一歩
今回のブログでは裏ハムラ法が向いているクマ・向いていないクマについて解説しました。
クマには種類と原因があり、適した治療法が異なることがおわかりいただけたかと思います。まとめると以下の表になります。
クマの種類 | 裏ハムラ法 の効果 |
コメント |
---|---|---|
● 黒クマ | ◎ | 眼窩脂肪の突出や凹みによる影が原因。皮膚と筋肉のたるみが軽度なら、裏ハムラ法が最も根本的な治療。 |
● 赤クマ | ◎〜◯ | 脂肪の突出が原因であれば効果的。筋肉の色が主因の場合は改善が限定的。 |
● 青クマ | △ | 血行不良や皮膚の薄さが主な原因。裏ハムラ単独では改善しづらい。補助的治療が必要。 |
● 茶クマ | ✕ | 色素沈着が原因のため、外科治療では改善せず、美白や光治療が適応。 |
カウンセリングのご案内
いかがでしたでしょうか?4つのクマの種類と裏ハムラ法で改善するかどうかについて解説しました。実際には、4つのクマの種類が重なっているケースも多いので、セルフチェックをやってもよくわからないという方は、是非お気軽にカウンセリングにお越しください。
「裏ハムラが流行っているから」ではなく、自分のクマの原因に合った治療を選ぶことが何より大切です。当院では裏ハムラ法が気になってご来院いただく患者様が多いですが、明らかに裏ハムラ法に適してないクマの方は裏ハムラ法を強く希望されていたとしても、適していない旨をお伝えし、私的におすすめなクリニックにご案内することもございます。
まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。美容外科専門医がしっかり診察し、最適な治療をご提案します。